エレベーター地震対策:安全を届ける後付けリニューアル
Q1.地震時管制運転装置とはどのような役割を持つ装置ですか?
地震の揺れを感知し、直ちにかごを最寄階に自動停止させてドアを開く安全装置です。
最大の目的は、地震発生時に利用者がエレベーター内に閉じ込められリスクを防ぐことにあります。
装置には初期微動をいち早くキャッチする「P波センサー」が活用され、主要動(大きな揺れ)が来る前に安全な階へ誘導する仕組みとなっています。
Q2.なぜ古いエレベーターでも後付けで設置する必要があるのですか?
2009年の建築基準法改正以前に設置されたエレベーターは、この装置の設置義務がなく「既存不適格」となっているケースが多いためです。
大きな災害が相次ぐ昨今、利用者の人命を守る社会的要求は年々高まっています。
また、地震と同時に停電が発生した場合に備え、予備電源(バッテリー)を用いて最寄階まで動かす「停電時自動着床装置」と組み合わせて導入することで、より確実に安全が確保できます。
Q3.装置が作動した後、エレベーターはすぐに運転を再開できますか?
感知した揺れの種類によって復旧プロセスが異なります。
初期微動(P波)のみを感知した場合は、異常がなければ一定時間後に自動で復旧するように設定できます。
一方で、大きな揺れ(S波)を感知した場合には、二次災害を防ぐために最寄り階に停止した後に運転を休止し、専門の技術者による点検を受けるまで動かないのが基本です。
Q4.ESTEMのリニューアルではどのような対策が可能ですか?
ESTEMの標準的なリニューアルプランには地震時管制運転装置が含まれており、既存不適格の解消が可能です。
さらに、最新の耐震基準(09耐震・14耐震)に基づいた対策を施すことで、震度4程度の揺れで敏感に運転を休止する古い基準(98耐震)に比べ、不要な運転休止を回避できるというメリットもあります。 エステムは全メーカーの機種に対応しており、油圧式・ロープ式を問わず後付けが可能です。
